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THE MOTHERS OF INVENTION「Crusing With Ruben & The Jets」

ここ1~2年くらいのザッパ離れから、そろそろなんのCDを持ってるのか、そうでないのか、よく判らなくなってる状態だったりする。

で、久しぶりにザッパを購入。
Book Offに2枚あったんだけど、先日紹介したジリオンも同時購入するつもりだったので、そのうちの1枚を選んだ。
それがこれ。

ルーベン&ザ・ジェッツという架空のバンドを主人公にしたアルバム。
ご丁寧に、そのストーリーまでもが書かれている(邦訳あり)。

いろんな本を読んでも書かれてるとおり、50年代あたりのR&Bサウンドを展開している…らしい。
「らしい」というのは、あまり50年代から60年代のサウンドには詳しくないから。
詳しくないといっても、その辺りの曲って耳にしたことがないワケではないので、ヴォーカルの質感を除けば、僕でも「っぽいね」と言える。
しかし、これで全編オリジナルってのも凄いような気もするわ。

おぉ!
大事なことを忘れてた。
このアルバム、ベースとドラムが差し替えられてるんだよな。
「We Are Only It For The Money」は、1993年のマスターでは、オリジナルに戻ってるけど、こちらはそのままのようで。
付属の解説じゃ、なにも触れられてないな(紙ジャケの解説はどうだろう? 今回買ったのは紙ジャケじゃないから)。
そう思って聴くと、ところどころベースの音が軽いような気もするけど、そう思ってるからだろうね。

「Freak Out!」のリメイクが4曲。
「How could I be such a fool」「I'm not satisfied」「You didn't try to call me」「Any way the wind blows」の4曲なんだけど、確かにテイストがかなり変わってる。
「Any way the wind blows」は大きな変化はないんだけど、他の3曲は…なんつーか、毒気が抜けてるというか、フツーの曲になってる。50年代、60年代R&B風の楽曲におさまってても違和感がないってのが…

でもじっくり聴いてると、物足りない気がするな。
ザッパらしさってのは随所に出てくるけど、R&B一辺倒ってのは、かえって薄味に感じるのかもしれないなぁ。
ラストの「Stuff up the cracks」の後半でようやく濃密なギターソロが出てくるくらいだし。
でも、アルバム通して歌もののみってのは、案外珍しいかもしれない。
その作風と相俟って、(作風に留まらずレビューとかの扱いも)地味だけど、案外聴けるアルバムだと思う。


クルージング・ウィズ・ルーベン・アンド・ザ・ジェッツクルージング・ウィズ・ルーベン・アンド・ザ・ジェッツ
(2001/09/21)
フランク・ザッパ&ザ・マザーズ・オブ・インヴェンション

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